認知症

言語聴覚士の対象といている障害には、高次能機能障害というものがあります。言語や記憶、思考などの高次脳機能に障害が起こることを高次機能障害といいますが、それが全般的に低下することを「認知症」といいます。

認知症は老化によるボケとは違います。認知症では、物忘れや徘徊、失禁などの行動を起こし、日常生活に支障が出てきます。

その背景には、患者さん一人一人の理由があります。問題行動を無理やり直そうとするのではなく、そうなってしまった理由を理解して、適切に対応するが大切なのです。

認知症になる原因には、脳卒中で脳に損傷を負ったり、アルツハイマー病のような脳細胞が死んでいく病気などによります。

このような場合は、医学的な治療やリハビリテーションが必要です。一時的に脳に異常が起こったときや、脱水によって認知症のような症状が現れることがあります。

この場合は、画像診察などで原因を明らかにし、適切な処置によって治ることが多いです。何かおかしいと思ったら、早い時期に病院で受診するようにしてください。

また、認知症の原因には生活環境も影響します。

例えば、ずっと寝たきりでいたり、社会的に孤立していたり、周囲から刺激されることがないと認知症の要因となります。

その状態がそのまま放置されると、ますます認知症がひどくなる可能性があります。

そのようなことにならないように、日常生活においてなるべくたくさん会話をする、何かできる範囲で役割をもってもらうなど、できるだけ頭を働かせるようにしないといけません。

環境の変化にストレスを感じ認知症を発症させることがあります。そのため、認知症のケアや予防するためには、環境を安定させストレスのない人間関係が大切です。

家族や周りの方に認知症の疑いがあったり、介護で悩んでいる方は、言語聴覚士がいる病院や保健センターに問い合わせて相談して下さい。


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