言語聴覚士になるために

言語聴覚士としての免許を得るには、例年3月に行なわれる国家試験(年1回)を受験して合格する必要があります。

厚生労働省から例年9月ごろに試験の日程などが発表され、試験は指定試験機関として財団法人医療研修推進財団が行っています。

受験資格は、最終学歴が高校の場合は、

1、指定の言語聴覚士養成所などで3年以上修業した者
2、短大や大学などで2年以上、または高等専門学校で5年以上修業して、かつ指定の科目を履修し、その後指定施設などで1年以上教科課程を修業した者
3、短大や大学などで1年以上、あるいは高等専門学校で4年以上修業して、指定する科目を履修し、その後指定施設などで2年以上教育課程を修業した者
4、短大をのぞく大学で、指定する科目を修めて卒業した者

最終学歴が一般の大学の場合は、

5、指定施設などで2年以上教科課程を修業した者

外国の養成所を卒業した者、または外国の言語聴覚士免許を受けた者で、厚生労働大臣が1〜5と同等以上の知識と技能を有すると認定した者

これから大学に進学することを考えている方は、指定された科目を履修できる大学を選択すればいいのです。

高卒の方の場合は指定養成所で3年以上の修業、大卒の方の場合は2年以上修業する必要があります。学費は3年間で、最低300万円以上はかかるようです。

言語聴覚士の養成教育では、基礎・専門基礎科目として人間の話す言語・コミュニケーションをとる行動を支える医学、言語学、心理学、音声学、社会科学などを学びます。

専門科目としては、言語聴覚障害学総論などを学びます。さらに病院やリハビリテーションセンター、福祉施設などで臨床実習を行ないます。

大阪リハビリテーション専門学校

大阪リハビリテーション専門学校では、教員全員が臨床現場で実際に活動している現役のセラピストです。

この専門学校の言語聴覚学科では、言語聴覚士に必要な基礎的な技術や知識と、臨床の現場で実際に行われている最先端の技術や知識、そしてさまざまな経験をしながら学ぶことができます。

学校内で言語障害の方と実際に対話したり、学校外で一年次に行われる見学実習や、2年次に行なわれる臨床実習など、言語障害の方と学生が向き合って行なう実習が豊富です。

障害者の方のそれぞれ障害をよく評価して、訓練プログラムを組み立てています。実技テストや検査の練習などを行い、技術をしっかり身につけられるように何度も指導します。

学校外の実習に出る前には、その実習の課題や目的をはっきりとするために、実習前ガイダンスを行ないます。

車椅子の操作など基本的なことから始まり、臨床現場で禁止とされていることや、社会人としての正しい態度やマナーなどもこのガイダンスで伝えています。

実習が終わったら学生一人ひとりが、学会形式でその実習で学んできたことを発表します。実習での課題は、次の実習で活用できるように、クラスメートや教員とよく話し合います。

そして、国家試験を受験した後就職する直前に、臨床現場で必要となる、より実践的な技術や知識を指導します。

卒業した後も、個別の相談を受けるなど卒後教育が充実しています。教員が就職先を訪れて指導するのは、この大阪リハビリテーション専門学校独自の特色です。

国際メディカルテクノロジー専門学校

国際メディカルテクノロジー専門学校の言語聴覚士科では、言語学、嚥下障害学、学習障害・自閉症、聴覚障害学、失語症学などを学びます。

言語学は、言語やコミュニケーションをとるのに障害のある方の治療に、直接関わっている言語聴覚士にとって必須な科目です。
音韻や文法、文字などの構造やその意味と機能を学びます。

嚥下障害学は、筋や神経に起こる障害によって摂食障害・嚥下障害が発生する原因とそれぞれの症状を理解し、そのためのリハビリテーション技法を学びます。

学習障害・自閉症とは、普段の生活での知能にはほとんど問題がないが、計算をすることや文字など特定の分野における学習が困難な方や、うまく対人関係が築けない方をよく理解し、支援していく方法について学びます。

聴覚障害学は、人間がコミュニケーションをとるのに重要な耳の構造やその機能、そして・病状について理解を深めます。聴力を補助するための補聴器や人工内耳についても学びます。

失語症学は、大脳が損傷することによって起こる、言語機能の障害やコミュニケーション障害の仕組みや症状を理解していきます。

言語聴覚士として検査や訓練などができるように、適した技法についても学びます。また、学校内の実習として失語症演習を行います。

この演習では、失語症についてさまざまな検査をして、失語症状のメカニズムを理解し、改善プログラムの案を立てる能力を育成します。

言語聴覚士科では56の施設で臨床実習を行います。臨床実習ではリハビリテーションにおいての協調性や独自性を育成していきます。

東京医薬専門学校の言語聴覚士科

東京医薬専門学校の言語聴覚士科は国家試験対策を徹底的に行い、設備がとても充実していて、学生を強力に援助します。

この専門学校の言語聴覚士科は、伝統のある言語聴覚士の養成校です。言語聴覚士が国家資格になる以前から、この学校から卒業生を送り出してきたのです。

伝統校だからこそ、それまで培ってきたレベルの高い独自の教育を受けることができます。
また、卒業生を支えるシステムが整っており、業界との繋がりも深く、卒業してプロになってからも、東京医薬は一人一人の活躍を支えていきます。

この専門学校の言語聴覚士科に特徴的なのは、学校附属の臨床施設である「 滋慶コミュニケーション セラピールーム」です。

ここでは、さまざまな臨床に直に触れることができるのです。このセラピールームでは、言語に障害がある子供から成人までの方へのリハビリテーションを実際に行っている施設です。

ここでは在学中の学生は、言語聴覚士の先生と患者さんとのやりとりを見学することができます。

それにより、学生たちは現場で働く前から、豊富な臨床例を目の当たりにして、その知識を得ることができるのです。

このように「滋慶コミュニケーション セラピールーム」は、言語療法についていつでも観察することができるので、とても実践的な設備なのです。

東京医薬専門学校の学生寮は、男子寮や女子寮、食事付か自炊タイプの寮など、さまざまな種類の学生寮が18もあります。

もちろん、セキュリティーも万全で寮長さんは親切なので、安心して勉強をすることができます。

言語聴覚士の養成校

言語聴覚士の養成校は学費が文系の大学より少し高く、理系の大学より少し安いくらいの学校が多いようです。2年制と4年制では、学費の総額はちがいます。

学校案内のパンフレットに示してある学費には、諸経費が含まれている場合とそうでない場合があります。

諸費用が含まれていない場合、後になって徴収することもあるので事前に確認しておくことが必要です。

養成校の入学試験は、比較的合格しすいところが多いようです。しかし伝統のある学校の中には難関校もあります。

特に課程が2年で修了する大卒の方を対象とする養成校は、学力レベルが高く入学するのが困難なようです。

医療関係の学校は面接試験が厳しく、学力があっても簡単に合格できるわけではありません。

また入学しやすいところでも、卒業するのは簡単ではないようです。言語聴覚士の養成校はカリキュラムがかなり過密です。特に2年制や3年制の場合は、休み時間がほとんどないくらい大変なのです。

高校で生物や物理を選択していないと、養成校に入ってから音声音響学や生理学などの授業でとてもついていくのが大変になってしまいます。

医学や聴覚などの理系の分野と教育や心理などの文系の分野を、どちらも勉強しないといけません。そして、評価も非常に厳しく多くの学生が留年してしまうようです。

このように、言語聴覚士になるには大変厳しい道のりですが、小さなミスが人の命に関わってしまう仕事なので頑張って乗り越えて立派な言語聴覚士になってください。

言語聴覚士の仕事に向いている人

誰とでも信頼関係を築くことができる人は、言語聴覚士の仕事に向いているようです。

言語聴覚士はさまざまな分野で活躍していますが、最も多くの方は医療の場で働いています。

医療の場では、お年寄りから働き盛りの成人の方、小さな子供さんまで幅広い年代の方々が来ます。

リハビリテーションの内容はそれぞれ違いますが、まずどんな方とでも信頼関係を築くことができなければ、うまく前へ進めません。

言語聴覚士は臨機応変に、みなさんと楽しみながらコミュニケーションをとることが必要となります。

それぞれの方に正しい対応ができ、患者さんに良いリハビリテーションを行なうため、日々知識や技術の向上に努める言語聴覚士は、多くの言語聴覚障害者に必要とされるでしょう。

言語聴覚士が担当する患者さんは、うれしいこと、不安なことなどのいろいろな感情をなかなか伝えられない方がほとんどです。

言語聴覚士は、そのような患者さんが言いたいこと伝えたいことを気づいてあげようと努力しなければなりません。

専門的な知識も必要ですが、周到な観察力や豊かな想像力、また患者さんがわかるように工夫する表現力などが必要になります。

そして、患者さん自ら話したい、という思いを起こさせることも大事です。

すぐれた言語聴覚士になるには、さまざまな場面にも対応できる人間性があり、どんな方とでもコミュニケーションをとれる能力もつことが必要なのです。

琴の浦リハビリテーションセンターの訓練内容

琴の浦リハビリテーションセンター(和歌山県)では、脳卒中などによる後遺症で言葉や食べることにおいて障害をもつ方に対する訓練を行なっています。

ここでの訓練は、集中的な訓練プログラムをもとに、言葉や食べるための機能を向上させ社会に適応できるような能力を獲得できることを目標にしています。

訓練の対象としている障害は、言語中枢の損傷により話すことができなくなるなどの失語症、脳卒中などによりうまく話すことができなくなる運動障害性構音障害、口腔器官に障害が起こりうまく食べられなくなる嚥下障害、どもりなどの吃音です。

嚥下障害についてリハビリテーションの対象になるのは、主に神経筋疾患や脳卒中によるものです。

個人訓練は、担当の言語聴覚士と一対一で行います。1回の訓練は約40分です。

失語症の患者さんの場合は、それぞれの症状に合わせた言語訓練を実施しています。

発話の訓練では絵カードを使うこともあります。運動障害性構音障害の患者さんの場合には、発音の仕方と話し方の訓練が主な内容となります。

嚥下障害の患者さんの場合は、嚥下反射や口腔機能を改善させることによって安全に食べ物を食べられるような訓練を行っていきます。

グループ訓練では、心理的、社会的な面から主に行われます。

この訓練によって、患者さんに人前で話す機会をつくり、話すことに対して自信をもってもらったり孤独感から開放させることを目的にしています。

国際医療福祉大学言語聴覚学科の学習の流れ

国際医療福祉大学言語聴覚学科の4年間で学ぶ学習の流れを紹介します。

まず1年次は、言語聴覚障害の基本概念、言語聴覚士の仕事の内容、対象とする障害の種類や症状、などの基礎的な知識を、具体例を通して学びます。

さらに、言語学で言語構造を理解し、人の話す言葉や発声に深く関連している心理学系の科目などを学習し、4年間で学んでいく専門的な学習への基礎をしっかり固めます。関連している施設での見学実習も行っていきます。

2年次では、演習科目を通して障害の評価・診断の方法を学びます。言語聴覚士には、言葉と聞こえの障害を起こすさまざまな病気や、脳や発声器官の働きについての詳しい知識が必要です。

また、言葉と聞こえの障害が発生するメカニズムを理解し、それを正しく評価し診断する技術も求められます。

2年次では、それぞれの言語聴覚障害を評価し診断する方法やその手順を学ぶと同時に、医学の領域についての知識も学びます。

演習科目は実践的で、一連の業務を疑似体験します。さらに言語聴覚臨床にも直接触れることができる見学実習も行います。

3年次の専門科目においては、言語聴覚障害が発症する原因やその症状、評価や治療法についてより深く学びます。学内の言語聴覚センターにおいて、評価を中心に臨床実習を行ないます。

研究論文を読んで解き、主体的な研究能力を獲得するための「研究法概論・演習」といった科目も開講します。

4年次に行なう「総合実習」は、学内にある言語聴覚センターや、全国の医療福祉施設で実施します。

そこで患者さんへの対応の仕方、障害の評価や診断、治療の仕方など、基本的な臨床態度や技術を身につけます。

また福祉施設や病院などの特性を理解し、言語聴覚士としての役割についても学びます。さらに言語聴覚士の国家試験のための学習と就職活動も行います。

夢を実現させる大阪医療技術学園専門学校

大阪医療技術学園専門学校の就職率は常に100%であり、しかもそこで学んだ知識・技術を活かす専門職就職においても、98.1%という高い実績を誇っているのです。

言語聴覚士学科では、大阪医療とそのグループ校のサポートにより、幅広い分野においての就職が可能となっています。

大阪医療には、医療・福祉・心理に関する学科が設置されています。それぞれの専門の施設や設備が整っており、多彩な教育を受けることができます。柔軟に対応する力や応用力も身につきます。

そのため、就職できる領域が広いことは大阪医療の強みとなっています。参考実績として姉妹校の言語聴覚士に対する平成18年度の求人倍率は13.3倍です。

大阪医療では「学外実習」を全学科・コースで導入しており、めざす業界での仕事を経験することができます。

現場の専門家や実習先で働いている卒業生からの指導を、多く受けることができる充実したカリキュラムです。

学科によっては「学外実習」が国家資格の指定実習として取り入れられ資格取得にもつながります。定期的に開講している「特別講義」には、各分野のトップに立って活躍している方々を講師として招いています。

この講座によって現場での最新情報を得ることができるのです。

大阪医療には数多くの最先端の設備が整っています。現場と同じ設備のなかで学ぶことで、さらに実践力を高めます。

さらに、世界的な視野と経験を養うために、アメリカや中国の提携校で実習や講義を体験します。

現地の施設を訪問することで、最新の医療やシステムなどを直接感じることができます。そこでは新しい発見が豊富で視野がさらに大きく広がるでしょう。